歯の外傷(けが)

毎月、歯のけがで来院されるお子さんが複数います。

赤ちゃんから小学生が多く、症状や原因は様々です。

多くみられる症状を軽い方から示します。

☆歯がグラグラする

☆歯がかけた

☆歯が抜けた

原因

〇転んで顔をぶつけた(手が出なかった)

〇歯をぶつけた(鉄棒 人の頭 風呂の縁 等)

〇ボールがあたった(ドッジボール バスケットボール サッカー 野球等)

〇転落(階段 車 木等)などです。

治療法

問診、視診、レントゲン写真等で他に外傷がないか確認します。

なければ、動揺歯は隣りの歯と固定、かけた歯は修復します。

根け落ちた歯は、再植できることもあありますが、できない場合は

ブリッジや入れ歯(保険、自費両方できます)を入れます。

大きくなってからはインプラント(自費)という選択もあります。

予防法

産業医の先生とお話をしていてヒントを頂きました。

仕事を安全に行うための3つポイントから外傷予防のポイントを考えました。

作業環境管理

これから寒くなると、屋内で多数の子どもたちが活動する場面が多くなるでしょう。

また、家の中で縮こまりTVやゲーム等で体を動かす機会が少なくなるかもしれません。

人口密度、床の水、周囲の危険物等の環境整備、階段や玄関等の柵、浴室や浴槽の滑り止めマット、

等に配慮しましょう。

作業管理

手が出しやすく動きやすい服装 フードは引っかかりやすいので要注意

滑りにくい靴や靴下の着用

健康管理

心身共に健康であるように、気を付けましょう。

特に睡眠不足や過労(子どもさんも勉強、スポーツ、習い事などで多忙です。)に

注意しましょう。日頃から歯と口の健康を心がけ、清潔にし、

バランスの良い食事を摂り、顎の中で形成されている永久歯を丈夫に育てましょう。

フッ素塗布等のフッ化物利用は虫歯予防にもなりますが、歯の質を丈夫にします。

以上です。