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院長の執筆しました絵本をご紹介します。
西洋では、歯の妖精が(Tooth Fairy」が、乳歯が抜けるとお祝いにコインを1枚置いてくれるという話が伝わっています。また、日本では、抜けた乳歯は捨てますが、西洋では乳歯箱(Tooth Box)に入れ大切に取っておくそうです。できたら虫歯のない綺麗な歯を取っておいてあげたいですね。
「もし、歯の妖精が身近にいたら」という思いから、世界中の子供たちの歯を守る歯の女神・テインクルは、誕生しました。
テインクルは、破歯細胞に歯根を吸収させ、永久歯の萌出をうながします。友人のフッ素キングやキシリトール姫と一緒になると虫歯予防の最高の力を発揮します。
さあ、歯の女神・テインクルと共に子どもたちの美しく、輝く歯を守っていきましょう。
歯の女神ティンクル |
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虫歯にならないように注意しましょう!
乳歯は、生後5,6ヶ月より生え始め、2歳半頃には20本生え揃い、乳歯列が完成し、大人と同じ物が食べられるようになります。
1歳半検診時では、上下左右8本くらいの歯が生えています。虫歯は少ないのですが、乳歯が生え揃った3歳児検診時には、半分近いお子さんが虫歯にかかってしまいます。
乳歯には、次のような特徴があります。
☆表面の固いエナメル質が薄い
☆噛む面の溝が複雑で深い
虫歯のできやすい環境になると神経まで進んだ虫歯になりやすく、多数の歯が虫歯になってしまいます。「虫歯のできやすい環境」とは、以下のとおりです。
☆ミュータンス菌などの虫歯菌が多い
☆糖類の存在
☆歯の質が弱い
これらの要素が重なると虫歯になりやすくなります。口の中には、虫歯菌や歯周病菌だけでなくさまざまなバクテリアが存在します。歯を磨かないと虫歯菌や歯周病菌が増えてしまします。
歯の磨き残しとは、食べかすではなく、バクテリアがネバネバした塊になり歯にべったりとついた物です。デンタルプラーク、バイオフィルムと呼ばれ、時間が経つと唾液の中の燐やカルシウムにより石のように硬くなった歯石になり、歯磨きでは取れなくなります。
下の前歯の後ろ側、上の奥歯の表側についていることが多いので、仕上げ磨きの時に気をつけて磨いてください。 |
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お子様の成長を見ながら
必要な歯並びの治療を行います。
歯の大きさの割にあごが小さく歯がきれいに並ばない
というケースが多く見られます。
小さい時に矯正治療をしても、成人してからまた
デコボコの歯並びに戻ることもありますし、
少し動かすだけできれいになることもあります。
あわてずに御相談下さい。
反対咬合(受け口)は、4歳くらいから治療が
できます。
上あごの成長を下あごが妨げないように早めに
治療をした方がよいでしょう。
(骨格性の場合は、いったん治っても後戻りすることが
あります。)
長期間に渡る大きな矯正が必要な場合は、
開業専門医、または新潟大学歯学部歯科矯正科を
紹介致します。 |
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☆咬合誘導
子どもの成長する力を利用して良く噛める、美しい歯並びに成長・発育させることを
目指します。
■矯正治療と咬合誘導の違い
矯正は、今現在存在する歯並びや噛み方の不正を治し、美しくまた、よく噛める
歯並び・噛み方を目指す治療です。
中学生以上、どの年齢の方も治療開始できます。
小学生のうちは本格的な矯正治療に入る前の準備の治療を行うこともあります。
咬合誘導は、今現在存在する不正を治し、且つ、子どもの成長する力を利用して
将来予測される不正を未然に防ごうとする治療です。
乳歯列が完成する3歳前から成長終了の高校生くらいまでの適正な期間に行います。
子どもの歯並び・噛み方で早く治した方が良いのは「反対咬合」です。
3歳ごろから小学校3年生頃までには、治した方がよいでしょう。
入れ歯のような形の装置を夜間のみ使用します。
1カ月で治るお子さんもいますが、顎の位置が固定するまで1年くらい使用します。
市販の装置もありますが、大きいので当院ではほとんど使用しません。
型を採り、お口の大きさに合わせた違和感の少ない装置を製作します。
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術 前(三才二ヶ月) |
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術 後(三才七ヶ月) |
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歯並び・噛み合わせは遺伝の要素が大きいので、両親、兄弟等血縁関係者に歯並びが
悪い人や不正咬合の人がいる場合は、治しても成人後、後戻りすることがあります。
しかし、数年間でもきれいな歯並び、正しい噛み方で成長期を過ごすことは、顔面や口腔の
形成に良い影響をおよぼします。
咬合誘導や矯正治療を行う時は、悪い習慣をなくすことが治療と同じくらい大切です。
悪い習慣とは指しゃぶり 口呼吸 舌を突き出して飲み込む 口唇を常に噛んでいるなどです。
これらの習慣が治らないと、矯正治療や咬合誘導は無駄になります。 |
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NPO法人にいがた・オーティズム |
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☆障がい者歯科診療
(新潟県歯科医師会認定障害者診療医)
発達障害・・・ADHD(注意欠陥多動性障害),自閉症、
アスペルガー症候群、LD(学習障害)の方や支援学級に
通学している方には、特別に配慮した診療が必要です。
治療やクリーニング、歯石取り、フッ素塗布等が必要な
方は、電話でご連絡下さい。
ご相談の上、診療を開始致します。また、必要に応じて
障害者歯科センター(新潟市)をご紹介致します。 |
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妊娠6カ月の安定期に入られましたら、
歯科治療はできます。
妊娠中は女性ホルモンの関係で歯肉炎、
歯周病が進行しがちです。
レントゲンも歯科の被ばく量は少量ですし、
当院はデジタル化されていますので
その4分の1〜3分の1です。
虫歯がなくても超音波の器械とペーストによる
クリーニングを行い、
歯肉炎、歯周病の予防と治療をしましょう。
陣痛時は、奥歯にかなりの力がかかります。
普通の食事でも自分の体重と同じくらいの力が
かかります。
ましてや陣痛時はそれ以上の力がかかりますから、
虫歯があれば歯は破壊されてしまいます。
出産前、妊娠前に虫歯や歯肉炎、歯周病を治して
おきましょう。
赤ちゃんの口の中には、虫歯菌はいません。
お母さんやお父さん、赤ちゃんの世話をする人の
口から感染します。赤ちゃんの世話をする方々は
お口の中を清潔にしておきましょう。 |
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虫歯がよくできる場所は、お子さんの年齢により変わります。 |
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6ヶ月から1歳
前歯しかはえていないでしょうから、前歯の歯と歯の間に気をつけて。
1歳から2歳半
奥歯も生えますので、上の前歯の間、奥歯の噛む面の溝、歯と歯の間。歯と歯ぐきの境目。この年齢時に夜間授乳やミルクやジュース、乳酸飲料を毎日のように与えますと歯が全体的に虫歯になりますので要注意です。
2歳半〜
20本の乳歯が生え揃い、家族と同じ物が食べられるようになります。食事の時間を規則的にし、ダラダラといつも口の中に何か食べ物が入っていないようにしましょう。
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虫歯菌は周囲の人から感染します。 |
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生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、虫歯菌はいません。お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃん、兄弟姉妹等の赤ちゃんのお世話をする人から移ります。
頬ずりしたり、同じスプーンや食器などを使う時に唾液を通して感染します。赤ちゃんと接する人は、お口の中を清潔にし、虫歯菌を減らしておく必要があります。
丁寧に1日3回食事後に歯磨きをしたり、定期的(3ヶ月、6ヶ月ごとに)歯科医院で衛生士さんによる器械や薬を使ったプロのクリーニング PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)をしてもらいましょう。
唾液検査の必要性
唾液の性質を調べることにより虫歯のかかりやすさを調べることができます。唾液の量や緩衝能(お口の中が酸性になった時に中性に戻す能力)虫歯菌の量を調べ、その方に合った虫歯予防法を行うことができます。
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乳歯の歯並びで気をつけること。 |
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乳歯で歯並びが悪かったり、噛み方がおかしかったりしてもあまり神経質にならない方がよいでしょう。永久歯が生えると変わる事があるからです。
それよりも、食後は必ず磨く、ダラダラ食べない、バランスの良い食事をよくかんで食べる、甘い物は食べてもかまわないが必ず磨く、口をぽかんと開けて口で呼吸をするのではなく、姿勢よく口をしっかりと閉めて鼻で呼吸するなどの習慣を身につけることが大事です。
歯並びや噛み方は、顔貌の美しさを決める大事な要因です。その子にふさわしい個性を生かした美しい顔貌を育てるましょう。
指しゃぶりや舌や口唇のくせ(舌を前に出してつばを飲み込んだり、口唇を噛んだり等)により歯並びや噛み方が悪くなることがあります。また、舌の位置により、受け口になることもあります。舌の位置を上顎の前歯の裏側から少し離れた所(少しポツンと膨らんでいる所)に置きましょう。 | |
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膝枕にして寝かせて奥歯の溝が見える状態で磨いて下さい。 |
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「歯磨きが嫌いで、なかなか磨かせてくれません。押さえつけて泣かしてまで磨いた方がよいでしょうか」という質問をよく受けます。答えは「ハイ」です。
立ったままで、子供の正面からハブラシを入れて磨いても実際は、磨けていないことが多いのです。必ず、膝枕にして寝かせて奥歯の溝が見える状態で磨いて下さい。
躾というものは、身に付くまで根気よく、エネルギーをかけて行う必要があるのではないでしょうか。虫歯になって泣くよりはずっと良いでしょう。できたら小学校の低学年までは、しっかりと仕上げをして、6歳臼歯(乳歯の奥歯の後ろに生えます。体の中で1番大きな大事な歯です。)を守って上げてください。
その後永久歯が次々と生え変わってきますが、生えてきたばかりの永久歯は、歯ぐきがかぶっていたり、歯ぐきから出血しやすく良く磨けません。しかし、生えたての歯は虫歯になりやすいので、小学校高学年まで気をつけて下さい。
磨き方をチェックしたり、フッ素塗布やうがい、フッ素入り歯磨き粉の利用、キシリトールガムやタブレットも有効です。この時期にPMTCを受けることも効果があります。
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フッ素とキシリトールは虫歯予防に有効です! |
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フッ素もキシリトールも虫歯予防に有効です。しかし、それぞれ働きが違います。一言で言えば、フッ素は、歯の質を固く丈夫にし、キシリトールは、ミュータンス菌などの虫歯菌を減らし、歯垢(バイオフィルム、デンタルプラーク)をさらさらにし落としやすくします。
フッ素は、乳幼児期から塗布したり、うがいをしたりして使います。乳歯の虫歯を防ぐと言うよりも永久歯の虫歯を防ぐと言う気持ちで焦らずに長く使用しましょう。通常の量では、副作用は心配ありません。
キシリトールは、ガムやタブレットがあります。1日の摂取量は5,6粒を3回くらいに分けて摂り、2週間続けると効果が出ると言われています。製品によりキシリトールの含有量が違いますので、なるべく100%の物を選んだ方が良いでしょう。かなりの甘さですが、砂糖の甘さではなく、キシリトールの甘さですので、心配御無用。摂取したらうがいや歯磨きはしないで下さい。 | |
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